中国二十四孝、郭巨の図です。
ほのぼのとした図柄ですが、内容はかなりハードです。
全部で25客ございます。

郭巨

郭巨の家は貧しかったが、母と妻を養っていた。妻に子供が産まれ、3歳になった。
郭巨の母は孫を可愛がり、自分の少ない食事を分け与えていた。
郭巨が妻に言うには「我が家は貧しく母の食事さえも足りないのに、孫に分けていてはとても無理だ。
夫婦であれば子供はまた授かるだろうが、母親は二度と授からない。ここはこの子を埋めて母を養おう」と。
妻は悲嘆に暮れたが、夫の命には従う他なく、3歳の子を連れて埋めに行く。
郭巨が涙を流しながら地面を少し掘ると、黄金の釜が出て、その釜に文字が書いてあった。
「孝行な郭巨に天からこれを与える。他人は盗ってはいけない」と。
郭巨と妻は黄金の釜を頂き喜び、子供と一緒に家に帰って、さらに母に孝行を尽くした。