欅製の漆塗りの大小看板。
表面に1ヶ所アタリ傷がありますが、他に傷みはございません。


大小看板

明治5年に太陽暦が採用されるまでの太陰暦では、30日の月は「大の月」、29日の月は「小の月」とされ、大小看板が重宝されました。
商売をするほとんどの家にこの看板が飾ってあったそうです。
というのも、江戸時代、衣食住に係わるような普段の買い物は、掛売が基本でした。
代金は月末に一括で商店に支払います。
代金の決済日である晦日は商家にとっては大変重要で、間違えのないよう帳場にこの看板を掛ける必要があったそうです。