浅めの作りの吸物椀。
外は朱塗に沈金技法で緑を入れ、内側は黒。
製作は輪島川端屋能一氏。
鏨を入れたのは人間国宝の前大峰氏。
10客傷はございません。
二客ずつ紙袋に入っています。



前大峰

漆芸人間国宝1890 - 1977

輪島沈金師三代目橋本佐助に師事し、近代の輪島塗の沈金師の中で代表的な人物。
輪島伝統の沈金技法で点彫を生み出し、従来の技法では困難であった立体的な表現を
可能にし、その功績が認められ重要無形文化財保持者に認定された。
また、輪島塗技術保全会初代会長に就任し、後進の育成にも尽力した。


略歴

1890年 石川県生まれ
沈金師三代橋本佐助の内弟子となる
1930年 帝展特選
1955年 重要無形文化財「沈金」保持者に認定
1964年 紫綬褒章
1966年 勲四等瑞宝章
1975年 勲三等瑞宝章
1977年 逝去